身体の疲労について

疲れが続くと「ただしんどい」だけでなく、体のあちこちに静かに影響が出てきます

◆疲労とは何か◆

疲労は「活動能力が落ちて、休みたいという強い欲求がある状態」とされています。過度の身体・精神活動や病気によって起こり、放っておくと日常生活のパフォーマンスを大きく下げていきます

=細胞レベルのダメージ=

活動すると、エネルギーを作る過程で活性酸素が生じます。活性酸素が増えすぎると細胞やたんぱく質、DNAが酸化ストレスを受け、炎症が起こりやすくなります。これが続くと「慢性的に疲れている状態」を招くと考えられています

=自律神経の乱れ=

長時間労働やストレスで交感神経が優位な状態が続くと、心拍数や血圧が高いままになり、内臓の血流が低下します。その結果、睡眠の質低下、消化不良、頭痛、めまい、だるさなど、全身症状としてあらわれます

=脳・メンタルへの影響=

疲労が溜まると、脳の報酬系やドーパミンの働きが落ち、やる気低下や集中力低下、判断力の鈍りにつながると指摘されています。炎症やストレスが強いと、この報酬系がさらに影響を受け、気分の落ち込みや意欲低下を伴うこともあります。又、慢性的な強い疲労が半年以上続き、休んでもほとんど改善しない場合は、慢性疲労症候群などの病気が隠れている可能性があり、専門的な評価が必要になります

=具体的な身体症状=

疲労が蓄積すると、次のような症状が複数同時に出やすくなります

①筋肉・関節(筋肉痛、こり)

    だるさ酸化ストレス、微小な損傷

②自律神経(動悸、めまい)

    冷え交感神経優位、血流低下

③消化器(食欲不振、胃もたれ)

    内臓血流低下、自律神経乱れ

④睡眠(寝つき悪い、熟睡感がない)

    体内時計・自律神経の乱れ

⑤免疫(風邪をひきやすい)

    免疫機能低下、炎症持続

=放置したときのリスク=

疲労は「体のブレーキ」であり、恒常性が崩れかけているサインと考えられています。無理を続けると、慢性疲労、メンタル不調、生活習慣病の悪化など、長期的な健康リスクが高まります。

疲労は、毎日を「どんより」しがちにする可能性があるものです。より良い生活を送るためにも、「無理なく続けられる疲労回復習慣」を実践してみてはいかがでしょうか!