責任のこなし方

 

責任は、受け取る人のコンディション次第で“重さ”が変わることをご存じでしょうか?
心身ともにパワーに満ちているときに責任を与えられると、自分の能力が評価される絶好のチャンス、と受け入れることができます。「責任」と「自信」がピタリと一致していると、物事も大抵はスムーズに運ぶのです。
 ところが、心身のエネルギーが低下した人にとっては、責任がものすごく負担になります。
「うつ病は自信をなくす病気」と言われますが、自信をなくしている時には、責任が現実以上に重たく感じられてしまいます。
元気なときなら「ま、なんとかなるだろう」で軽くこなせるかも知れませんが、疲労や不安が重なり心身のエネルギーが低下すると、仕事を遂行するための集中力が落ち始めます。
同時に膨らむのが「非難されるかも」という恐怖心、不安感などから縮こまり、本来の力が発揮できなくなるという負のループにはまり込みます。
最終的には「うまくいかないのは、すべて私がダメなせい」という自責感、無力感でいっぱいになる…まさにこれが、鬱の状態ですね。
鬱の時には、人は発作的に会社を辞めたり離婚をしたくなったりするものですが、これは、本人が責任を現実以上に膨らませ、抱え込んでしまっているからです。
自分がいるせいでこの仕事がダメになる、自分がいると配偶者や家族を不幸にしてしまう、あるいは、こんな自分は見捨てられる、だから、自分から「切ってしまいたく」なるのです。

ピンチのときに気弱でダメになってしまうのは当たり前のことです。
責任から逃れたくなるのは、エネルギーが落ちた人にとっては当たり前のことなのです。
人は生き物だから、体力にも気力にも限界があります。
仕事がハードなら疲れるし、人間関係に気を配るエネルギーにも限界があります。
責任を自分の中に抱え込みがちな人は、「私の仕事はここまででいいでしょうか」と線引きしておくことも、一つの対処方法です。
そして、自分の役割に過剰に責任を感じ始め、責任から逃れたくなったら、「今のこの自分の気持ちは、疲れてしまったサインなのかもしれない」と冷静に受け止め、ひと休みして欲しいと思います。

p.s.

カラダリズムでは少しでも皆様の身体や気持ちをリフレッシュできる様に本日も皆様のお越しをお待ちしております♪