高血圧による危険性
健康診断の結果や医師から「高血圧」と診断されている方は意外に多いかと思います。
日本では推定4300万人、成人男性の3人に1人、成人女性の4人に1人が該当すると言われ、50代以上の男性で見れば、半数以上の方が高血圧です。
しかし、高血圧が体に悪い、上がった血圧は下げるべき、ということは頭で分かっていても通常はこれといった自覚症状はないため、少々数値が上がったからといってお座なりになってしまいます。
しかも今は新型コロナウイルス感染を避けることに目が向きがちになり、生活習慣病などの持病への対処が後回しになっている人が増えています。
高血圧患者の中には、ウイルスへの感染を恐れて受診を控え、薬が切れたまま数カ月を過ごした人も少なからずいます。
しかし、甘く見てはいけません。
2007年の日本で96万件の死因を調査研究したところ、感染症と外傷を除くと、喫煙の次に高いのが心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患でした。
これらは突然死を招く病気です。
例え命が助かっても、深刻な後遺障害が残るなど、人生が大きく変わってしまう事になりかねません。
「高血圧」→「動脈硬化」→「心血疾患」
と進行するので、動脈硬化になる前に引き返さないと大変な事になります。
ここで運動や食事と併せて手軽にできる対策として「王様座り」をご紹介します。
首を前方に傾けてパソコンなどを見続けるなど、前屈みの姿勢を長時間続けると、首回りの筋肉が緊張し、血圧を上げやすくなります。
王様座りとはなんぞやというと、イスに浅く腰かけて両脚を投げ出し、ふんぞり返った姿勢でリラックスするというもの。
血流がスムーズになって下半身の静脈血が心臓に戻りやすくなる、筋肉の緊張が解けて交感神経への刺激が軽減する、浅い呼吸が改善するなど、血圧を上がりにくくすることができます。疲れを感じたときや、仕事のキリがいいときなど、ちょっとした合間に是非やってみてくださいね!
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