脳の疲れ
体を酷使しているわけではないのに、いつも疲れている。睡眠時間は足りているはずなのに、疲れが抜けない――。
そう感じていらっしゃる方が増えています。
そうしたしつこい「疲労」は、実は自律神経の機能が低下している為かも知れません。
不規則な生活リズムや長時間のデスクワーク、暑さなど、それらがもたらす脳の疲労が自律神経を消耗させてしまいます。
しつこい疲労は自律神経からのSOS! だと思って下さい。
呼吸や心拍、血液循環、体温の調整などを司り、24時間休みなく働いているのが自律神経です。
この中枢が疲弊すると体が「疲労を感じる」のです。
激しい運動や長時間のデスクワークを行ったりすると、自律神経への負荷が高まり、疲弊していきます。
すると脳はそれ以上、自律神経に負荷をかけないようにするために「体が疲れた」という信号を発信します。
これが「疲労感」です。「疲労」と「疲労感」は別なのです。
「疲労感」はいわば『これ以上、自律神経を酷使すると危険だから休め!』というメッセージです。
「疲労感」を無視して休まずに、自律神経を酷使し続けると、突然死などの最悪の事態を招く恐れもあります。
24時間休みなく働く自律神経は、実は体の中で最も老化しやすく、その機能は加齢とともに低下していきます。
老化した自律神経は、元の状態に戻すことはできないため、日頃から自律神経をいたわり、神経細胞のサビがこびりついてしまう前に疲労から回復させることが重要なのです。
では、脳の神経細胞のサビを落とし、疲労を回復させるには、どうすればいいのでしょうか。
それには「質の良い睡眠」をとることが一番です。
そもそも睡眠の目的は、体の疲れをとることではなく、疲労の根本的な原因となる「脳の疲れ」を回復させることにあります。
電車やバスに乗ると、次の駅や停留所に着くまでに眠っていることがありませんか?
起床から4時間くらいすると、眠気やだるさを感じる事はありますか?
休みの日は、平日よりも2時間以上長く眠っていませんか?
これらは、実質的な睡眠不足で疲労がたまってきているときに見られる兆候です。
多く当てはまる方は、日常的に「質の良い睡眠」が取れていない可能性があります。
今一度、睡眠の環境、時間を見直して下さい。
ぐっすり眠る為に心と身体のリラックスが必要な時は、マッサージを受けにカラダリズムにお越し下さいね♪
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