慢性炎症を抑えて健康に

「寝ても疲れが取れない」、「何もしたくない」、「とにかくなんか調子悪い」

よく耳にする言葉ですね。(口にしているかも…)

近年これらの不調の原因は体内で起きている「慢性炎症」が原因ではないか、と言われ始めています。 炎症は、身体を守る生体の防御反応です。例えば、身体に侵入した細菌やウイルスと白血球が戦っているときに起こります。スポーツで筋肉を傷めるといった外傷でも炎症は生じ、痛みや腫れが起きますね。 これらに対し「慢性炎症」とは、体の組織の損傷は激しくないけど、回復までの時間が掛かって、身体全体に何らかの不都合が起きていること、及びそれに伴う症状と言えます。この慢性炎症が続いている間、体内の免疫機構は絶えず、これを抑え込むことで状態が悪化しないよう懸命に努力しているのです。 しかし免疫機構も体が老化するのと同時に老化し衰えていきます。高齢者~超高齢者になると相当弱っているとされ、うまく炎症を抑えきれず思わぬ病気を発症する場合があります。慢性炎症によって生じる疾患には糖尿病、高血圧、脂質異常、肝疾患、認知症、がんなどがあると言われ、もし、体内の炎症を抑えることができれば、特に不調を訴えることもなく、生涯を元気に過ごす事が出来るかも知れません。
炎症の慢性化を防ぐ為に必要なのは、日々の健康習慣の改善であると言われています。まず、「避けられるストレスを避ける」こと。ストレスがかかったときに分泌される副腎皮質ホルモンは、免疫機能を抑制し、炎症の慢性化に結び付きやすいみたいです。また、禁酒、禁煙、食生活の改善、適度の運動、適正体重の維持等の健康習慣が炎症を抑制させるには大事ですので簡単なようで難しい健康におけ自己管理を日々意識してみましょうね。