嗅覚障害ってなんだろう??

皆様新年あけましておめでとうございます
カラダリズム藤沢大庭店です。

最初にはっきりと書かせていただきますが、今回の記事の内容は、もう何年も前のことですので、新型コロナとは一切関係がございません。そのことをご理解の上、お読みいただけると幸いです。
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じつは今から2年ほどまえの2018年の冬のこと、インフルエンザに感染しました。とにかく怠くて熱も咳もたくさん出て、鼻もおかしくなってにおいがしなくなりました。
数日後、インフルエンザは治りましたが、ある日ふと気づいたんです。「あらやだ、まだ匂いがしないわ」と。

気づいたものの、「ほっとけばそのうち治る」という感じで過ごしていたら、いつまで経ってもにおいがしない。
ネット検索をしたら、嗅覚障害の原因は風邪やインフルエンザ、副鼻腔炎、糖尿病、薬の副作用、精神的なストレス、頭部外傷、老年性変化、先天性などなど。とくに私のような中年で、痩せ型よりも太りがちな女性に多く発症するとわかりました。
しかも、「治りにくい」面倒なものらしい…。「治療をすれば元に戻ることもある」ってことは、戻らないこともあるってことです。
その事実を知って、ちょっと怖くなり、ちょうど他の問題も抱えている時でもあったため、診察を伸ばし伸ばしにしておりました。
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いちばん最初にちゃんと耳鼻科に相談に行ったのは、においがわからなくなってから1年くらい経ったころでしたでしょうか。
私の説明を聞いて、先生はそれぞれ異なるにおいのする茶色の小瓶を順番に私に嗅がせては、ひとつひとつなんのにおいがしたのか質問して、答えをふむふむと記入しているようでした。
小瓶のにおいはほとんどわかりません。ほんとに、悲しいほどわからないのです。
そのせいで味覚の感度もかなり落ちていました。
料理の味見ができないほどです。とはいえ、まったくなんにも味がしないというわけではないのです。

Wikipediaによると、味覚は動物の五感のひとつで、基本の味となるのは、

  • 甘味
  • 酸味
  • 塩味
  • 苦味
  • うま味

この5つなのだそうです。
私が感じられるのはこの基本の味だけ。
この基本味にプラスして、嗅覚や視覚、記憶などの他の要素で拡張された、知覚心理学的な感覚としての味のことを風味と呼ぶと書いてありました。

嗅覚障害

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風味と聞いてもピンとこない人が多いかもしれません。

想像してみてください。
たとえば、朝起きてすぐにコーヒーをいれて飲むとしましょう。ドリップでもコーヒーメーカーでもどちらでも構いません。
焙煎されたコーヒー豆にお湯を注ぐと、プワワ~ンと部屋中に香ばしい豆の香りが漂ってきます。
その香りを思い切り吸い込み、幸せな気分に包まれる…うーんマンダム

それが私にはもう体験できません。

小学生のころ、夕方家路を急ぐと、台所で母が夕飯の支度をしています。台所からは玉ねぎをバターで炒めるにおいがしています。
私の大好きなにおいのひとつでした。そのにおいを嗅いで、
「夕飯はシチューかな。うーんカレーかもしれないな」
そんな幸せいっぱいの感覚に想像をめぐらす…。
いまでは自分で料理していてもわからないなんて、なんという悲しさ。
耳鼻科で処方されたお薬と点鼻薬を真面目に使っていましたが、治ることなく時は過ぎて行きました。
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食べることが好きなんだな、ということは、私をひとめ見てくださればすぐにわかります。
においも味もよくわからない。もう人生の約半分は損をしているようなものです。

2019年。昨年のことですが、もう一度ちゃんと調べてもらって、効果がなくても根気よく治療を続けてみよう。
そう思い立ち、近くに新しくできた評判のよさそうな耳鼻科を訪ねたところ、
鼻の中をスコープでのぞいたりいろんなものを突っ込んだりする診察のあとに先生がこう言いました。
「うーん治りませんね」
…はい? 今なんとおっしゃいました?
「治りません」
ち、ちょっと待ってください先生。たとえば手術をするとか…そういう方法とかないんですか?
「もう諦めてください」

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その後、大きな病院で鼻周辺のレントゲンやCT検査も行いました。
副鼻腔炎の可能性はなさそうです。もし副鼻腔炎だったら、手術で治ることもあるとのことでした。

においがわからないということは、とても危険なことでもあります。
近くでなにか燃えていたり、焦げていたりしてもわからないため、火災で逃げ遅れる危険性があります。

みなさまの健康を祈りつつ、今日も苦いだけのコーヒーをすすっている私でありました。
いつかまたにおいが戻って、まえのように食事が楽しめる・・・自分ではそう信じてます★

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