世界のマッサージ事情① ミクロネシア

カラダリズム戸塚原宿店です。

暖かくなってきてもなかなか外出もできず、ショッピングに行けば三密に巻き込まれ大変な日々をお過ごしと思います。

ミクロネシア

今回は私の経験から海外のマッサージ事情をちょこっと振り返ってみたいと思います。
昔からマッサージ大好きな私は、海外に出てもちょっと暇さえあればマッサージでリラックスするのが楽しみで、仕事の合間や休みの日には街に出てウロウロマッサージ店を探すのが大好きです。
しかし、JICAのシニアボランティアで約2年暮らしたミクロネシア連邦(グアムとハワイの間の赤道直下の島嶼国で旧名のトラック諸島、ポナペ、石貨で有名なヤップなど600余の島からなる南太平洋にある国です。)
ではマッサージしてもらえる店もなく、どこのホテルでも「無い!」の一言で寂しい日々でしたが、ある日海辺の近くのコテージ式のホテルの正面にスパ&マッサージの文字が突然置かれたのを見て入って聞いてみるとオーナー曰く「グアムで経験を積んだ女性セラピストが2人帰島したから、一流のマッサージが提供できるよ。」
もちろん、その場で申し込み部屋に案内してもらい1時間US$55.のマッサージコースのお試しです。
南国なのでシャワーを浴びて、マッサージ用の顔の入れる特性ベットで約1年ぶりの本格マッサージに満喫し再訪を
約束して帰宅しました。 そして1週間後に行ってみると「予約をしてくれないとできない」との話。訳を聞いてみるとお客が少ないからセラピスト達は自分の村に帰ったので、「予約があれば呼びに行くので最低1時間以上はかかる」との事。 携帯電話は持っているけど山の向こうだから電波事情が悪く、呼びにいかないと連絡がつかないのだそう、しかもミクロネシアでは約束と時間厳守は別物で彼女たちの「1時間」は2~3時間遅れるのはあたりまえ。なので、遅くとも1・2日前には予約しないと確実には来てくれないのです。
その後も今週は来れない、セラピストに連絡がつかない。と、どうも私以外にはお客がまるで来なかったようでいつの間にかサービスは立ち消えになりました。

ミクロネシア

2度目にマッサージと出会ったのはとなりの島チューク〈旧トラック島)のホテルで村からマッサージが呼べるとの話を聞き込んでお願いすると、1時間ほど経ったころに50過ぎのおば様とおじさんの2人連れがホテルの部屋に現れました。マッサージは村の伝統的なオイルマッサージだと言われ、上半身裸になりベットに横になると、おば様(100㎏は超えていてムームーを着ていました)がヤシ油を取り出し塗ってくれます。チラッと横を見るとおじさまが隣のベットに座り笑いもせずじっと見ていました。 
居心地が悪いながらもおじさんが何者か聞くのもはばかられマッサージが終わりホテルの人に聞いてみると、2人はご夫婦でマッサージに来るけれど、夜道が危ないので送迎と、奥方が心配なのでマッサージ中ボディガードを兼ねて見張っているのだそう。「ミクロネシア連邦では太った女性が好まれるので心配し、歳を取っても夫婦仲が良いのが当たり前なので文句を言うお客はいません。」と逆にたしなめられ、半分納得しつつ眠りにつきました。

その後もあちこちのホテルや知り合いにマッサージのサービスを尋ねてもついに見つからず、ミクロネシア連邦でのマッサージ体験は2年間で2回のみに終わりました。
そして任期を終えて日本に帰って来たときに楽しみにして受けたリラクゼーションのサービスと心地良さには心から堪能したのでした。 
日本の施術はすばらしい。 皆様も試してください。